ストリートフィッシングのために導入したゼブコ33マイクロ・トリガースピン。ただ、このリールの実力がまだ未知数なので、いつものホームグラウンドである河口の汽水域でシーバスを狙ってみることにした。
ロッドは鱒レンジャー。ストリートフィッシングの本番の際は、もっとコンパクトなテレスコロッドにするつもりだが、今回はとりあえずテストなので慣れたロッドにした。シーバス狙いといえど、この河口のポイントにはチーバスぐらいしか来ないからこれで充分なのだ。
案の定、このチーバスを1匹出すまでに1時間以上かかった。この日は小潮でポイントに入った時は潮の動きもなく、活性が低かった。
様々な手を尽くして最後の手段で、小さなメタルジグをキワに落として、岸ジギの要領で底だけをしつこく叩き続ける…という方法で、底にへばりついている魚を狙った結果がこれ。
潮に動き無く、上流からの流れもなく、水は透明で、ベイトは少ないので、魚達は皆冷静沈着、近いと人の気配を感じ取っているみたいで、よっぽど底に沈めるか、遠投するかでこちらの気配を悟られないようにしないと、全くルアーに触れようともしない。
悪戦苦闘している内に、ラインが出なくなった。
1gのジグヘッドでワームを投げまくっていたから、巻き具合がフワフワで、そこに重いルアー(といっても3gだが)に切り替えた際に、フワフワにラインが食い込んで動かなくなったらしい。
ダイワ・アンダースピン80ならこういうトラブルはないのだが、そもそもゼブコ33マイクロ・トリガースピンは更に小さく、スプール径も小さい。巻グセもつきやすいし、気をつけないと、こうしたトラブルになってしまうのだろう。ただ、それでも慎重にラインを引っ張り出してやれば、無事解決した。
コアマンのアルカリシャッドに4gのジグヘッドで遠投。沈めてからゆっくり引いてみたら、「コン!」と小気味よい衝撃…あげてみるとサバだった。よっぽどここのポイントはサバが寄ってくるらしい。
同様の方法で、遠投⇒着底⇒ゆっくり引く…を繰り返したら、何かがワームを追いかけているような感覚。食いが浅い。捕食が下手なのか、口が小さいのか、数回キャストを繰り返したら、鱒レンジャーが弓なりになるヒット!ただ、勢いは最初だけで後は重量感もない。もしや…と思ったらやっぱりサバだった。
狙いのシーバスは極小サイズが1匹で、あとはサバだったが、とりあえずゼブコ33マイクロ・トリガースピンの実力はつかめた。簡潔にまとめると…
- 遠投能力は高い…4gのジグヘッドで25mぐらいは平気で飛ばせる。
- トラブルフリーとは言えないが、想定内の範囲。軽いルアーで投げまくったら、たまにラインにテンションをかけて、キレイに巻き直すのが吉。
- ファーストインプレッションで、クラッチレバーが指に当たる…と書いたが、実際に使ってみたら、ほぼ気にならなかった。
- 左投げ右巻きだと、いざという時にドラグ調整がやりにくい。
小さいけど、ゼブコらしい実力を備えたリールである。あと数回、ホームグラウンドでテストしてみたいと思う。