私が釣りをする時はまず、その水域を体系的に理解しようとする。
源流から河口まで、どんな状況なのか、どんな生物がいるのか。
実際に、川沿いを歩いて、確かめて、理解する。
そういう中に、新しい釣りの「ヒント」を見つけたりするのだ。
淀川水系については、情報も多く、慣れ親しんだ川だけど、
大和川についてはあまりよくわかっていなかった。
そこで、何かないかと調べていたら、こんな本をみつけた。
『大和川の自然』
大阪市立自然史博物館が出しているマジメな本である。
大和川は日本で最も汚い川…と言われている。ただ、あまり行かないのでその実感もなかったりするし、釣りに行くのはいつも上流の方なのでその実態がよくわかっていない。そして釣りにいってもロクに釣果を得ずに帰ってくるのであった。ようするに大和川がどんな川なのかよく理解せずに、行き当たりばったりで釣りに行くのが問題なのである。
本書は、自然史博物館と友の会を中心にした市民150名以上が参加して、2002年から2006年までの5年間調査した結果をまとめたものだ。
↑こちらにその目次が掲載されている。
この本には、大和川水系に生息する生物の状況がわかる。
つまり、我々釣り師にとっては、狙っている魚がどこにいて、ベイトフィッシュは何なのかがわかる…というわけだ。スゴイ本だと思いませんか?
大和川水系図…こんなに広大な水系とは知らなかった。
どの魚が、どの川のどの地点にいたのか…というのがわかりやすく解説されている。
以前から大和川水系を釣り歩きたいと思っていたが、どこから着手すればいいのかよくわからなかったため、この本を探し当てたわけだが、実際に手にとって見るとスゴイ内容である。
これから季節は冬に向かうが、この半年ほどはまずこの本を読んで勉強して、来年の春以降に大和川水系の釣りを始めようと思っている。
↑かなり立派なお値段ですが、中古だとお安いです。