日々「釣りをしたい」と思いつつも、仕事に追われてなかなか釣りに行けない。
そうした日常の中でも、川や池の前を通りかかり、海のそばまで近づくことがある。
「いま、釣り道具を持ってたら…」
という残念な思いを、今まで何度も経験してきた。
考えてみると、シーバスフィッシングなどは、ロッドとリールとルアーは基本として、ランディングツール、フィッシングベスト…となると、かなりの重装備になってしまう。
もっと軽装で、気軽に釣りが出来ないものなのか。
そんなことを考えていた時、ある動画をみつけた。
ストリートフィッシングとの遭遇
こんな軽装で、しかも町中で、釣りができるのか。
このスタイルを「ストリートフィッシング」というそうだ。
「streetfishing」で検索すると、たくさん出てくる。
主にヨーロッパ、そしてタイなどのアジア圏でも人気らしい。
検索しても、なぜか日本の事例はあまり出てこない。
日本の都市河川の事情
日本でストリートフィッシングが定着しない一番の理由は、町中で流れる河川が釣り禁止になっていたり、釣りに不向きな地形・構造になっているからだろう。
「釣り禁止」の場所はそもそも仕方ないとしても、日本の町中の川は、大雨・洪水などで氾濫すること備えているのか、堤防があったり、人が接近しにくかったり、岸から水面までの高低差が大きかったりで、釣りに不向きなことが少なくない。
YOUTUBEでストリートフィッシングの動画を見ていると、欧州などは町中に川が流れ、その水面もそばの通路と高低差があまりない。水辺に近づくのが容易で、大物が釣れた場合でも長い玉の柄のランディングネットを使わず簡単にランディングできそうだ。
でも、それらの問題さえクリアーすれば、もしくは欧州のように水辺に接近しやすい都市河川があるのなら、日本でもストリートフィッシングは出来るのである。
スピンキャストリールはストリートフィッシングに向いている
釣りに行けないくせに、つい新しいリールを買ってしまうのは釣り人の悪いクセである。
前から気になっていたゼブコ33マイクロを入手した。
ネットで写真を見ても、いまいち大きさを想像できなかったが、ゼブコ33マイクロは軽く、小さく、スピニングリールのようにベールもなく、唯一出っ張って邪魔なのはハンドルぐらいだが、コイツは1円玉1つあれば簡単に外せてしまう。そうすると、かさばらなくなって、更に携行性がよくなる。
たぶん、ゼブコ33マイクロは、現在市販されている実用的なリールの中で、最小・最軽量の1つではなかろうか。カバンの中に入れていても邪魔にならない、持っているのを忘れるぐらい小さい。扱いやすく、頑丈で、安価である。
これに、小さなロッドを組み合わせて、あとはランディングツールをなんとかして、釣り可能で魚のいる都市河川をみつければ、日本でも気軽にストリートフィッシングができるのでは…
最近は、そんなことを考えていたのである。