シーバス・シーズン終了間際で焦っている。小物は捨てて、ゼブコ33プラチナ一択。
フロロ10ポンドを巻いてフィールドに向かう。
ゼブコ33プラチナは、優雅そうな名前からは遠くかけ離れた頑強な鉄塊である。スピンキャストリールといえば、初心者向けのオモチャみたいな印象があるけど、ゼブコ33プラチナは、デカイ魚と戦うために生まれてきた「兵器」だ。
最初は何の可愛げもないこのリールが好きに慣れなかったけれど、どんな状況でも確実に「仕事」をやり遂げるこのタフなリールに、最近は愛着が湧きつつある。
ロッドはメジャクラのスライサー。SC-682MG。2ピースのグラスロッドだ。グラス独特の柔らかさながら、頑強な作りで、ゼブコ33プラチナとも相性がいい。
今回は家でロッドにリールをセットし、ラインをガイドに通してスナップもつけて、釣り場ですぐに釣りを始められるようにしてきた。ラインをガイドに通したまま、ロッドを分離してロッドベルトで固定しておいた。
ちなみに、こういう手抜きでものぐさなやり方をする場合、ロッドティップはロッドエンドの方に来る。ロッドベルトはこのようにロッドティップとロッドエンドにかぶせて保護します。
今日はフィールド到着直後から「底ジギ」ばかりやった。まずはコアマン・アルカリ、ピンク色のピンテールを使ってみたが、数度気のないアタリを拾っただけだった。
こちらはコアマン・アルカリシャッドを逆向きにセットしたもの。いわゆる「アルカリダート」という奴だ。ジグヘッドはがまかつのレンジスイマータイプボトム。ただ、これにもやる気がないアタリを数度拾ったのみ。
そこで、R-32マイクロを投入!交換した直後に…
すぐにヒットでしました(笑)。30cmあるかないかというサイズ。計測もせず、すぐに逃してやりました。
やはりこのR-32マイクロ、恐ろしいパワーを秘めています。でも、この時点で「あれ?変だな…」ということに気が付きました。
それからまたすぐにチーバスさんヒット!「やっぱり変だ…」と確信しました。
実は、このロッドでチーバスを釣るのは難しいのですね。バイトを弾いちゃうので。
ここの場所はチーバスが多いので、トラウトロッドと細いナイロンラインを使うようになったのですが、今まではフッキングが難しかった。
それがいとも簡単にホイホイ釣れまくるのは何故なのか…ああ、たぶんラインをフロロにしたからかな?ナイロンみたいに伸びるラインよりも、フロロの方がこの手のチーバスのアタリを確実に取れるのかも知れない。
この日、尻無川の流れはほぼ止まっていた。この数日、雨がないので大川にも木津川にも道頓堀川にも動きがないのだろう。だから川上から落ちてくるベイトはない。海は少しづつ満ちてくるが、ざわざわと波が押し寄せて潮が満ちるのではなく、静かに「くさび現象」で川底の方から上の淡水を持ち上げるように潮が満ちてくる。こういう時には、海のベイトは下の海水の方にいる。なので4gのジグヘッドをつけたコアマン・アルカリシャッドを投入。「底ジギ」開始!
セオリー通り川下から攻め始めたら、バイトが連続するものの、ヒットしない。
ラインがフロロになったのでノリが悪くなったのか…と思っていたら…
来ました。ものすごく引いたので大物かと思いましたが…
たぶん30cm前半。大した大物でもないので計測もせず、すぐに逃してやりました。
逃してから、「あれって自分でさばいて食べるには丁度いいサイズだったんじゃないかなぁ…」と後悔。でも、持って帰ってもさばき方がわからない。それを学ぶためにまずは一匹持ち帰らなければいけないわけですが、殺生するのは気が引ける。それに初めてだとさばくのに時間がかかりそう。この日はおやつ抜きで空腹を抱えてフィールドに来ているので、このチヌを釣り上げてからは納竿し急いで帰宅したのでありました。